こんにちは、花紋です。
当館のディスプレイは、早くも文月「七夕の節句」に変わりました。
そう、もうすぐ七夕!織姫様と彦星様のロマンチックな伝説が思い出されますよね。その起源を、簡単にご紹介します。
七夕の節句とは五節句の1つで、日本では稲の開花期にあたります。
収穫の無事を祈り、棚機女(たなばたつめ)という巫女が棚機(たなばた)という機織り機を使って衣を織り上げ、祀るという禊の行事を行なっていました。
ちなみに、水辺の棚の上に設けられた機屋で、衣を織っていたそう。「棚機」という名前はここから来ているのでしょう。
そこに、七月七日に牽牛と織女が天の川をわたって逢瀬を楽しむという漢代の伝説と、
針仕事の上達を祈る古代中国の行事が合わさり、
今の七夕祭りが生まれたとされています。
もともとは七夕(しちせき)と呼ばれていましたが、棚機にちなんで「たなばた」と呼ばれるようになったのです!
ロマンチックな伝説ばかりが目立ちますが、色々な歴史や伝説が絡み合ってできた行事だったのですね!
七夕の夜は、織姫様と彦星様とともに、古代の歴史にも思いを馳せてしまうかもしれません。